中日浮沈のカギを握るのは「抑え投手」-。日刊スポーツ評論家の権藤博氏(82)は、26日に開幕するプロ野球で10年ぶりのリーグ優勝を狙う中日の最大のテーマは「抑え投手」と断言した。昨年、急成長したR・マルティネスに調整遅れや一時離脱の可能性がある中、シーズンを通して抑え投手を安定稼働させることが最重要課題とした。
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今季の中日が優勝争いできるかどうかは、抑え投手次第だ。昨年、Aクラスに入れたのも抑えにR・マルティネスが定着し、強力な中継ぎ陣を含めた勝ちパターンができたからだ。攻撃面で劇的な飛躍を望めない以上、今季も守り勝つ野球に徹するしかない。
抑え投手は2年続けて結果を出してこそ本物だ。R・マルティネスは今季、真価を問われる上にコロナ禍による調整遅れで開幕には間に合わないようだ。さらに五輪予選が行われればキューバ代表として離脱の可能性もあるという。開幕戦線を乗り切り、シーズンを通して抑え部門を安定稼働させることができるかどうかが最大のポイントとなるだろう。
昨年までの実績と今の状態を見る限り、開幕時はその役割を祖父江に託すことになるだろう。経験者の岡田もいい時の状態に戻りつつあるが、まずは安定感のある祖父江でスタートすると見る。
先発、中継ぎ陣は質、量ともそろっている。先発では調整遅れが心配された大野雄もオープン戦を見る限り直球でストライクを取れているので問題はない。ただし、昨年後半のように「完投、完投また完投」を望んではいけない。むしろ優勝を狙うなら大野雄には100球を目安にしっかりローテーションを守ってもらうことを最優先すべきだ。
いずれにせよ救援陣の役割はより重要となり、最後を託される抑え投手はチーム浮沈のカギを握る。どの時点でR・マルティネスが抑え投手として定着するのか。あるいは祖父江も含めた中から新たな絶対的ストッパーを作るのか。首脳陣の見極めと決断力も問われるシーズンになる。(日刊スポーツ評論家)




