高田北城が創部38年目で初のベスト8進出を決めた。しぶとく得点する試合の流れを、エース幸村拓馬(3年)が粘り強い投球で支えた。

 幸村は9回に2番手小林雅弥(2年)にマウンドを譲るまで、8回を7安打2失点、9奪三振。3者凡退は2度だけと、走者を背負い続けた。それでも「ピンチのときこそ、思いきりなげた」。気持ちを前面に出して反撃を食い止めた。

 春先に腰を痛めた。夏の大会に合わせて体力不足を克服。連日ダッシュを20本以上行うなど、徹底的に走り込んだ。3回戦で柏崎を4-0で完封するなど、夏本番に入り、調子を上げている。「準々決勝も気合が入る」と、テンションも上がってきた。