南埼玉大会の優勝候補の一角、山村学園にいきなりの試練が訪れた。初戦の相手はプロ注目左腕の英(はなぶさ)真太郎投手(3年)擁する浦和実。対戦相手決定の瞬間、岡野泰崇監督(42)と野邨(のむら)祐樹主将(3年)は、ともに口をポカンと開け、笑顔のまま固まっていた。

 英投手の投球を観戦したことがあるという岡野監督は「なんでいつもこうなるんだろう…」と苦笑い。ベスト8のヤマに昨秋県大会準優勝の市川越、川越東など有力校もおり、初の甲子園へ向け実力が試される。