強い大阪桐蔭が甲子園に帰ってくる。今夏甲子園4強の明石商(兵庫)に4-3で競り勝って4強入りし、2年ぶりのセンバツ出場を有力にした。3回に3番西野力矢内野手(2年)が同点3ランを放ち、6回に暴投で勝ち越した。履正社(大阪)も京都翔英を8回コールドで下し、大阪2強のアベック出場が濃厚。天理(奈良)も4強に進出しした。準決勝は11月2日。

  ◇    ◇    ◇

大会は来春のセンバツ出場校を決める重要な資料となる。近畿の一般選考枠は6。大阪と奈良の2校ずつに偏ったが、各校の戦いぶりを見ても上位4校の選出は堅いとみられる。

焦点は例年通り、8強で敗れた4校に移る。4校は和歌山、兵庫、奈良、京都とばらけた。まず有利なのは大阪1位の大阪桐蔭に1点差負けした明石商か。全国クラスのエース中森を擁するのも大きい。

次に、智弁学園に13-17と打力を示した智弁和歌山。県1位の強みもある。京都翔英は府で優勝しているが、履正社にコールド負けしてしまったのが痛い。この3校は敗れた相手が今後どんな戦いを見せるかも選考に影響する可能性がある。仮に履正社が圧倒的な力で優勝すれば京都翔英はプラス評価になるだろう。

天理に大敗した奈良大付は地域性、試合内容とも条件が不利だ。なお、近畿大会の優勝校が11月の明治神宮大会で優勝すれば7枠目が与えられる。選考会は来年1月下旬に行われる。【柏原誠】