横浜(神奈川)の最速147キロ右腕、木下幹也投手(3年)が盤石の投球をみせた。

5回を2安打7奪三振の無失点。持ち味の直球とスプリットを駆使し、横須賀打線に三塁を踏ませなかった。今大会はここまで計10回2/3を投げ、得点を与えず。「調子はあまりよくなかったが、この大会無失点という目標を掲げている。それが継続できてうれしい」と笑顔をみせた。

松本隆之介投手(3年)とのダブルエースで臨んでいる今大会。背番号の変更が許されているため、背番号「1」は初戦が木下、2戦目が松本、そしてこの日は木下が再び背負った。木下は「伝統のある番号。重みを感じる。責任を持ってプレーしないといけないなと感じる」と引き締めた。

甲子園では交流試合が行われているが「出たかったという思いはあるが、その思いをこの大会にぶつける。絶対優勝したい」と力を込めた。松坂、涌井ら偉大な先輩が背負った歴史と伝統ある横浜の「1」。県制覇だけを見据え、腕を振る。【小早川宗一郎】