市和歌山が序盤の猛攻で11点を重ね、5回コールド勝ちを収めた。最速152キロ右腕で、今秋ドラフト上位候補の小園健太投手(3年)が先発して4回を無失点。毎回走者を背負ったが要所を締めて、格の違いを見せつけた。

夏初戦登板だった7月15日の県和歌山戦の先発時より、力勝負ではなく制球重視で臨んだ。「1日間隔で試合が詰まってきます。球数が増えたらしんどくなるし、後に響く。制球重視でいこうと思いました」。5球団9人のスカウトが視察する前で、ハイレベルな投球を見せつけた。今秋ドラフト候補の松川虎生(こう)捕手(3年)も1回に相手の二盗を阻み、3安打1打点と活躍した。「球数を減らして打たせてとるのを(小園と)話し合いながらやりました。(甲子園まで)あと2試合。1戦1戦、気を抜けない」と気を引き締めていた。