2地区で計16校の県大会(22日開幕)出場が決まった。西部では天竜が湖西を6-5で下し、3大会ぶり(20年はコロナ禍で中止)の進出。終盤の反撃をしのぎ、部員10人で接戦を制した。磐田西は延長11回タイブレークの末に8-4で浜松修学舎に競り勝ち、12大会ぶりに予選を突破した。中部では静岡高が中野桜佑投手(2年)の好投で島田樟誠を3-1で破り、3大会連続。駿河総合は静岡東に8-0の7回コールドで快勝し、2大会連続の県切符を得た。

    ◇    ◇    ◇

部員10人の天竜が、昨秋に続いて県大会出場を決めた。右腕エースの藤田響輝(3年)がチームをけん引。創部初となる2季連続の県切符をたぐり寄せた。

8回まで散発5安打2失点で危なげない投球を見せ試合を作った。「今日は本当に守備に助けられました」と実感を込めた。5回には中堅手・鈴木悠矢(2年)のダイビングキャッチをはじめ、内外野で基本に忠実な堅い守りが光った。「最終回は変化球を狙われてしまい課題が残った。勝ち切れて、ほっとしました」と振り返った。

6-2と4点差リードで迎えた9回の守り。4本の単打と失策、死球で3点を失い6-5。一打逆転の1死満塁のピンチに二塁手の鈴木統稀(もとき、3年)主将は冷静だった。右犠飛を打たれ2死。6-6の同点と思われた瞬間、鈴木は2塁走者の離塁が早いと判断。アピールプレーが認められゲームセット。得点は認められず6-5で逃げ切った。「確認は練習通り。接戦に勝てたことは自信になった」と笑顔を見せた。

部員10人は今冬、とにかく走力強化に励み、下半身を徹底的に鍛えた。11月から2月の4カ月間は練習の7割を割いた。鈴木主将は「少ない人数ですが、全員がこの練習で自信がついた。結果が出てよかった」。6日に入学式を控える新入部員11人には「県大会で一緒に頑張りたい」と歓迎した。赤堀真也監督(55)は「夏までにミスの少ない野球をつくっていきたい」と先を見据えた。【山口昌久】