京都国際が智弁和歌山にサヨナラ勝ちし、春秋通じて初優勝を飾った。
新エース候補の西村一毅(いっき)投手(2年)が、明石商(兵庫)との準々決勝に続いて2試合連続の完投で初Vに大きく貢献した。先輩でエース中崎琉生(るい)投手(3年)との左腕2枚看板を形成し、2年ぶりの夏の甲子園出場を狙う。
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京都国際ナインがベンチからなだれ込み、ホームベース付近で歓喜の輪がつくられた。同点の9回2死二塁から、智弁和歌山の中西が2球連続の暴投で、二塁走者の長谷川颯外野手(2年)が三塁進塁を経てサヨナラのホームへ生還した。近畿大会では春秋通じて悲願の初優勝をもぎ取った。
小牧憲継監督(40)は「(智弁和歌山と比べて)体格、能力値でいうとヘビー級とミニマム級ぐらい違いますけど…」と苦笑いしつつ、「近畿優勝というよりかは、『智弁和歌山さんを倒したい』っていう思いで今日は来たので」。22年秋の近畿大会1回戦で敗れ、センバツ出場を阻まれた相手にリベンジした。
2年生の先発西村が大役を果たした。中盤で2度リードを許すも、キレのある直球とチェンジアップを駆使してゲームメーク。強力打線を相手に5安打2失点で完投した。「試合前はちょっと打たれるかな心配だったんですけど、抑えることができたのでよかった」と胸をなで下ろした。
1日の天理(奈良)との準決勝で完投した中崎との左腕2枚看板が形成された。小牧監督は「中崎を抜かすつもりで、エースになる覚悟を持って、あと1カ月過ごしてほしい」と夏に向けてさらなる成長を促した。DeNA森下らを輩出した「左腕王国」から、新たなホープが誕生した。【古財稜明】

