超異例の「出陣式」! 阪神和田豊監督(52)が24日、今季開幕メンバーをナインに通達した。鳴尾浜球場での練習前、選手を集め1人ずつ名前を挙げていった。今日25日、27日の開幕中日戦(京セラドーム大阪)の出場選手登録名簿が公示されるが、開幕メンバーを指揮官自ら通知するのは珍しい。15年初陣を前に一丸態勢で優勝を狙う。

 本番まで秒読みに入り、虎の陣容が整った。2軍の本拠地・鳴尾浜での練習前だった。鳥谷がいる。西岡がいる。梅野や江越もいる。藤浪ら主力だけでなく島本ら若手もいる。投手と野手が全員集まり、和田監督が輪の中心に歩を進めた。ナインの顔を見渡すと、口を開く。「いまから1軍メンバーを発表します」。名前を1人ずつ挙げていく。今季初陣の27日中日戦(京セラドーム大阪)を控え、異例の「出陣式」だった。

 球団関係者は「ああいうのは初めて。アズワンの気持ちからじゃないですか」と話す。開幕戦のスタメンを指揮官自らナインの前で読み上げるのは通例だが、開幕メンバーを名指ししていくのはレアケースだ。和田監督が、12年から阪神を率いて4シーズン目で初めての言動だという。この日は本番3日前。1軍練習に参加している意味は誰もが分かること。それでも、指揮官はあえて名前を呼ぶ。

 今季からチームスローガン「Go for the Top」に「as One(アズワン)」が加わった。一丸となって戦う-。そんな思いを込めたフレーズのごとく、和田監督が動いた。この日が、開幕戦のベンチ入りが可能な出場選手登録名簿の提出期限。今日25日に公示される。直接通達は真剣勝負に向かう虎戦士へのエールだろう。

 和田監督自身、現役時代に開幕独特の重圧を味わってきた。「みんな、いいスタートを切りたい。最初の1安打がどの時期、何打席目に出るか。その1本が出てから、自分の姿が出てくる。それまで自分への期待より、不安の方が勝つ。1打席でも早くヒットが出るように、状態を上げて、入らないといけない」。腹をくくって勝負に臨む。そのためにも、ナインにいまの立ち位置を明確に伝えた。

 この日、午前中は必勝祈願のため、西宮市内の広田神社を訪れた。目を閉じ、思いをはせる。「時期が時期だけにね。いろんなことを考えないで、真っさらな、すがすがしい気持ち」。もう迷いはない。いよいよ和田阪神4年目の戦いが始まる。真っすぐ前だけを見て、長丁場の勝負に臨む。

 ▼野球協約で定める出場選手登録は28人以内(ベンチ入りは25人まで)。開幕戦のメンバーは3日前、27日に開幕する今年の場合は24日までに連盟に登録申請しなければならない。31日からの2カード目、ヤクルト戦で先発予定の能見、岩本、岩崎はそれぞれの登板日に出場選手登録される。