巨人が「新成」を担う投打の両輪を軸に、15年シーズンのスタートを切る。「1番・遊撃」でスタメン予定の新主将の坂本勇人内野手(26)は、「4連覇して、歴史に名を刻めるように」と決意表明。2年連続で開幕投手を務める菅野智之投手(25)は「体は熱く、心は冷静に」と闘志を込めた。リーグ4連覇を達成すれば、V9時代以来(65~73年)の快挙。高い頂を目指す。

 待ち構える報道陣が作った大きな円陣の中心に、新主将の坂本はどっしりと立った。1軍の開幕戦は自身8度目だが、主将として迎えるのは初。それでも、冷静に、淡々と語る言葉にグッと力がこもったのは、V9時代以来となる4連覇への意気込みを聞かれた時だった。

 坂本 前回(07~09年)は3連覇で止まってしまった。4連覇して、歴史に名を刻めるように頑張っていきたいです。

 「新成」を掲げるシーズンにふさわしく、新主将の打席から巨人打線がスタートを切る。オープン戦は打率1割8分6厘で終了。「個人的には不安がある」と言ったが、節目に強さを発揮する男には、言葉ほどの悲愴(ひそう)感はないとみられる。「明日からもう1段階スイッチを入れて、スタートできれば」との言葉を体現する。

 新主将に大きな期待を寄せるのは、原監督だった。「言葉で引っ張るのではなく、背中で引っ張るタイプ。ある種、感情の高ぶりを出してもらっていい。前任者のまねをするのではなく、坂本らしくやってもらいたいです」と話した。坂本自身、自分流の新たな主将像でチームをけん引する覚悟で「周りに遠慮することなく、やっていければと思います」と誓った。

 2年連続で開幕投手を任された菅野も、今季にかける思いは同じだった。昨季は右肘痛で途中離脱。シーズン終了後、目指した舞台が開幕戦のマウンドだった。「去年の悔しさをぶつけて。勝つことは大前提。体は熱く、心は冷静に。真っ向から立ち向かっていく」と意気込んだ。「先発ローテを最後まで守るという強い気持ちを持って、スタートする」と決意する右腕の第1球から4連覇への挑戦が始まる。【久保賢吾】