阪神和田豊監督(52)が球団創設80周年の開幕戦をサヨナラ勝ちで飾った。7回まで中日山井の前に3安打1点に抑えられたが、3点を追う8回2死から鳥谷、上本、西岡、ゴメスの4連打で一挙に同点に追いついた。1番鳥谷を起点に攻めまくる。こだわってきた“新打線”の破壊力を見せつけた。

 「7回くらいまではいやな流れだけど、粘り強く戦ってくれた。(点を)取ったからになるけど、こういう点の取り方をしたいという攻撃ができた」

 就任4年目の開幕前夜、家族と食事に出掛けた。赤飯、尾頭付きのタイ、カツが並んだ“必勝御膳”で景気をつけた。そして開幕の朝、カツ丼を食べると、夫人とともに自宅近くの神社で必勝祈願を行った。すでに今月に入り、球団で2度も参拝しているが、ダメ押しだった。

 「カツ丼で、ダメを押しておいたわ(笑い)」

 序盤に先制され、着々と追加点を奪われ、打線は沈黙…。そんな展開を覆した勝利は神懸り的だった。だが裏を返せば反省すべき点もあった試合だという。

 「いやあ、こんな試合、ずっとはもたんで(笑い)。そういう試合だな。今日は本当によく頑張ってくれました。選手たちが」

 最後に苦笑いで本音が漏れた。歴史と伝統を背負って戦う記念すべきシーズンに、自分たちで新たな歴史をつくろうと出陣した。だからこそ結果が必要だった。猛虎にとって特別なシーズンが劇的に幕を開けた。【鈴木忠平】