優勝に本気じゃ! 広島は3日、新外国人としてネイト・シャーホルツ外野手(31)を獲得したと発表した。昨季は米大リーグのカブス、ナショナルズでプレー。メジャー通算52発を放ち、守備にも定評のある左打ちの中距離砲だ。広島は開幕6試合で計17得点と打線が低調。起爆剤を期待し、緊急補強に踏み切った。

 開幕からわずか6試合での緊急補強だ。獲得を発表したシャーホルツは右投げ左打ちで、メジャー通算52発を誇る中距離打者だ。年俸は1年目の外国人選手では球団史上最高額となる116万2000ドル(約1億3900万円)プラス出来高。背番号は57に決まった。

 03年のMLBドラフトでジャイアンツから2巡目指名を受けて入団。昨季はカブス、ナショナルズで122試合に出場した。鈴木球団本部長は「エルドレッドのような大砲、という感じではないけど、チャンスに強い打撃に期待したい。守備がいいみたいだ」と評価。合流時期は未定だが、中軸を任されることになりそうだ。

 チームは開幕6試合で計17得点と打線が低調。右膝内側半月板損傷で手術を受けたエルドレッドの復帰は6月にずれ込む見込みで、急性虫垂炎のロサリオも復帰のメドが立っていない状況だった。迫力を欠く現状に、鈴木球団本部長は「早急に補強した。どうしても野手が1人ほしかった」と獲得の経緯を説明した。

 緒方監督も期待を寄せる。中日戦の開始前に「得点力不足というのはある。まだ6試合だけど、苦しい課題になっている。起爆剤になってほしいし、雰囲気も変わってほしい」とコメント。記録と、わずかながら映像もチェック済みで「ガンガン振り回すタイプではない。向こうも開幕間近だし、何試合も調整ということはないと思う」と来日後の早期合流にも言及した。

 1軍の外国人枠は現在、先発のジョンソン、中継ぎのザガースキー、抑えのヒースに加え、4番のグスマンで埋まっている。エルドレッド、ロサリオを含め、好不調によって外国人を入れ替えることになりそうだ。これで支配下選手は上限まであと1人に迫る69選手となった。異例とも言える早期の緊急補強は、今季にかける球団の姿勢の現れだろう。【池本泰尚】

 ◆ネイト・シャーホルツ 1984年2月15日、米国生まれ。03年MLBドラフトでジャイアンツから2巡目指名。昨季はカブス、ナショナルズで122試合に出場。打率1割9分5厘、7本塁打だった。メジャー通算は799試合に出場し、打率2割5分3厘、52本塁打。188センチ、97キロ。右投げ左打ち。

 ◆広島近年の途中加入助っ人 13年6月に加入したキラは、3試合連続弾の衝撃デビュー。66試合で14本塁打を放ち、初のCS進出に大きく貢献した。エルドレッドも12年6月に加入し65試合で11本塁打。他には11年7月のバーデンがいる。投手では今季の抑えヒースは昨季7月に加入し7試合で3勝を挙げた。10年は開幕直後の3月31日にスタルツ獲得を発表。7月にもチュークを獲得した。