2日も続けてサヨナラ返しなんて…。虎が中日に2試合連続でサヨナラ負けを喫し、広島とともにリーグ最速の10敗到達となってしまった。9回に松田遼馬投手(21)がピンチを抑えきれなかったが、気になるのは打線の沈黙ぶり。特にマット・マートン外野手(33)は8試合連続打点なし。今季最大借金4からの巻き返しに、打線の活性化は欠かせない。
悪夢の再現だった。同点で迎えた9回2死二塁、セットアッパー松田の速球が高くなったところを平田にはじき返された。直前に大島に盗塁を許し、外野が前進していた。右翼狩野が背走するが、打球は無情にもその頭上を越え、弾んだ。
「ボール自体は悪くなかったと思います…」
2夜連続でサヨナラ打を浴びた松田は伏し目がちに言葉を絞り出した。ただ、指揮官は最後のシーンよりも、その前に訪れていた勝ち越しのチャンスを逃したことを敗因に挙げた。
和田監督 きょうはあそこでひっくり返さないといけないゲームだった。
苦しむ猛虎を象徴するシーンは8回、同点に追いつき、なおも一、三塁の好機だった。勝ち越しのチャンスで打席に立ったのはマートン。だが、2球目に外角への直球をストライクと判定された瞬間、球審に向かって何事かを叫んだ。一触即発の雰囲気にベンチから関川打撃コーチ、大木通訳が飛び出した。何とか気を取り直して投手に向かったが、結果は二ゴロ併殺…。険しい表情で天を仰いだ。
猛虎が誇る最強助っ人、昨季の首位打者がなかなか浮上してこない。前日も2安打するなど、ヒットこそ出ているが、得点圏打率は1割9分。これで8試合連続で打点なしだ。昨年までもあったが、審判の判定にイライラするしぐさが目立っている。
和田監督 (審判について)これは俺がどうのこうの言うことじゃないから。審判の判断なんで。ベンチからはどうしようもない。練習でも悪くないしね。一時は悪い時期もあったけど上がってきているんでね。少しでも早く本来のものを取り戻してほしいよな。
2試合連続サヨナラ勝利発進するなど、開幕3連勝の相手に手痛い“お返し”を食らった。これで借金は12年以来、3年ぶりの「4」となった。やはり、頼みの助っ人が打たなければ和田阪神は苦しい。試合後、マートンは冷静さを取り戻して、今やるべきことを語った。
マートン 野球なんで、143試合戦う。こういう試合もある。長いこと野球をやっている。もちろん、毎試合、大事だけど。あと何試合ある? あと何%残っている? まだ、90%も残っているでしょう。シーズンが終わった時にどこにいるかが大事。チームとして毎試合、ベストを尽くしてやっていきたい。
M砲の言葉通り、まだ、残りは127試合もある。今は逆襲の時を信じて、待つしかない。【鈴木忠平】
▼阪神の2試合連続サヨナラ負けは、11年10月11、12日巨人戦(東京ドーム)以来、4シーズンぶり。また、阪神は16試合を消化し今季10敗にセ・リーグ一番乗り(広島と同時)。16試合以内での到達、セ一番乗りともに、97年の14試合目以来18年ぶり(4月20日ヤクルト戦に敗れ4勝10敗)。同年は62勝73敗1分け、勝率4割5分9厘で5位に終わっている。
▼阪神の借金は今季最大の4。12年閉幕時の借金20(55勝75敗14分け)以来、3シーズンぶり。4月までに限ると01年4月30日ヤクルト戦(神宮)に敗れ、11勝15敗として以来、14年ぶり。この年は最終57勝80敗3分け、勝率4割1分6厘で最下位。



