広島の切り込み隊長・丸佳浩外野手(26)が、9号ソロを放つなど3安打3打点をマークした。2桁安打の打線を引っ張り、DeNA戦の連勝に貢献。開幕から不振に陥ったものの、打順が変わった1番で7試合連続安打と復調気配。チームは5位タイに浮上、1番丸が上位浮上の先導役になる。
横浜の日差しの中、1番に入った丸は獲物を捕らえた。追い込まれながらDeNA山口の高め真っすぐにバット一閃(いっせん)。低い弾道の打球は勢いを失うことなく、バックスクリーン右へ消えた。3回裏に逆転を許した直後の4回表。消沈しかけたチームを奮い立たせる1発が反撃の合図となった。
「(山口の)速い真っすぐに振り負けないように入った。キク(菊池)と自分が塁に出れば点になると、あらためて実感した試合でした」
6月10日西武戦から起用された1番で7試合連続安打となった。この日は3安打3打点の大暴れ。2回に左中間への適時二塁打を放つと、4回には同点弾。7回にはダメ押し打を放った。2つの四球を選び、5打席全てで出塁した。「1番と3番で変わったことをするわけではない」と言うが、トップバッターとして塁上を駆け回り打線を活気づけた。
開幕から不振が続いても弱音を吐かず、グラウンド内外でも冷静さを保ってきた。ウオーミングアップでは若手を押しのけ先頭に立ち、声を出してもり立てる。実は大の汗かき。特にこの時期は試合前から汗だく。そのため打撃用の手袋は水分が増すほど滑りにくくグリップ性が高くなる素材のものを使用する。この日は練習時から試合用バットを天日干し。昨年から酒も断ち、開幕から無休を続ける。最善の準備をしているからこそ、平常心を保てているのだ。
丸に引っ張られ打線は連日の2桁安打を記録した。緒方監督は「気楽に入れる1番でどんどん打席に立ってもらいたい。丸(の調子)がドンドン上がっていけば。順位もどんどん上がっていく」と期待する。まだ借金5で5位タイながら、上位進出の光は見えた。まずは今日21日、1番丸から勝利への進撃が始まる。【前原淳】



