ソフトバンクが“お祭り男”の1発で両リーグで50勝一番乗りを果たした。2位日本ハムとの一戦で、同点の7回無死一、三塁から松田宣浩内野手(32)が勝ち越し22号3ラン。今季、9回では両リーグ最長4時間47分の乱戦を制した。貯金22、パ全球団に勝ち越して、2位に3・5差。貫禄の首位ターンとなった。
高く帯広の空に舞い上がった松田の打球が左翼芝生席へ飛び込んだ。松田は両手を広げて飛行機ポーズで一塁ベースを蹴った。決勝の22号3ラン。あまりのうれしさに、一塁走者の李大浩を追い越しそうになるほどだった。
両チームとも好機を生かせず同点のまま迎えた7回、無死一、三塁。日本ハム4番手鍵谷の高めのスライダーをたたいた。「犠飛でも勝ち越したいと思っていた。甘い変化球だった。(前日)1本入ったと思ったけど入らず、悔しかったんで」。前日14日は4回に右翼へ大飛球も逆風に戻されアウトになっていたが、この日は左翼へ高く上がった打球が風を味方につけスタンドまで届いた。
本塁に生還すると内川らに出迎えられた。
松田 この日は内川さんの通算1500試合だったんでね。5回に(内川が花束をもらい)みんな気付いてひとつになった。この前(12日ロッテ戦)僕が1000試合の時にポン(本多)が勝ってよかったと言ってくれたように勝ちたかった。
お互いを認め合うからこそ、節目の試合は勝利で祝おうと、さらに勝利への思いを強くする。
チームは両リーグ50勝一番乗り。前半戦を首位で駆け抜けた。打線は3番柳田、4番内川、5番李大浩、6番松田が不動だった。4人とも打率3割、50打点以上を稼いだことが大きかった。その中でも6番の松田がチーム最多の22本塁打、62打点をマークした。「22本で後半戦にいけるんで」。11年の自己最多25本を楽に越えるシーズン38・8本ペースで量産している。4人でクリーンアップを打っているようなものだ。
この日は慣れない地方球場での平日デーゲーム。5回までに5失策と乱れ、試合時間も4時間47分と荒れた。工藤監督は「風も強いし、砂ぼこりもあった。いろんな条件の中で、集中力を切らさずに、強い気持ちで臨んでくれた」とナインをたたえた。
松田は「連敗で終わるより勝って球宴に入りたかった」。20日のリーグ再開まで一休み。昨年は右手人さし指を骨折し出られなかった球宴の「前祝い」とばかりに放った1発。松田が球宴でも豪快なアーチと「熱男~」のガッツポーズで、ファンを楽しませてくれるはずだ。【石橋隆雄】
▼ソフトバンクが両リーグ50勝一番乗り。05年のソフトバンク球団発足後では05年6月25日(75試合目)、11年7月29日(79試合目)に次ぎ3度目。過去2シーズンとも公式戦を勝率1位で通過している(05年はプレーオフでロッテに敗退)。



