広島前田健太投手(27)が24日、マツダスタジアムで鈴木清明球団本部長(61)と話し合いの場を設け、ポスティングシステムでの米大リーグ移籍の希望を伝えた。

 約1時間の話し合いを終えた前田は「自分の気持ちというのは伝えました」と切り出した。「毎年、年々思いは強くなっている。できれば若いときに行きたい。何とかカープで優勝したいという気持ちはありますけど、行きたい気持ちが消えるというよりも強くなっていた」。13年オフに初めて公言した大リーグ挑戦の思いをあらためて球団にぶつけた。

 昨オフは球団が「機運」の高まりに欠けると判断したが、今季は最多勝を獲得し、沢村賞も受賞した。成績だけでなく、エースとしての立ち居振る舞いも評価されている。球団は慎重に検討を重ね、来週末には方向性を決める見込み。