阪神安藤優也投手(37)が24日、西宮市内の球団事務所で代理人をともなって契約交渉に臨み、300万円ダウンの推定年俸8200万円でサインした。今季50試合登板と奮闘しながら、まさかのダウン提示。さすがのベテランも浮かない表情だった。

 「ダウンは想像していなかったので…。でも、球団の評価なので。仕方ないので、気持ちを切り替えていくしかない。僕もスッキリして年を越したかった」

 開幕直後こそ不調に陥ったが、復調して必勝リレーの一角として踏ん張った。昨季は53試合登板の防御率3・80で1000万円増。今季は50戦で防御率3・02だったが減額になった。高野球団本部長は「投げている場所とかね。いろいろ具体的に精査させてもらっている」と説明した。ホールド数が昨季の23個から15個に減るなど勝ち試合に絡めなかった試合もあり、この点も響いたようだ。だが、落ち込んではいられない。

 「来年また給料を上げてもらえるよう頑張るしかない」と話す安藤には、もう1つ発奮材料がある。「金本賞」の復活だ。指揮官が現役時、投手にノルマを課してクリアすれば高級腕時計などをプレゼント。安藤は09年に達成できず丸刈りになった。11月末、球団納会時に指揮官から「来年、金髪でやるか!」と持ちかけられたという。ノルマ、ご褒美ともに未定だが、安藤も「金髪くらいなら、やろうかなと思います。ただ『やや金髪』では許してくれないでしょ?」と腕まくりする。予想外の減俸も金髪罰ゲームも、全力投球で消し去る。【酒井俊作】