大吉で勝つ! 阪神藤浪晋太郎投手(21)が4日、大阪・大東市内の大阪桐蔭グラウンドで自主トレを公開した。右肩炎症を考慮して控えていたキャッチボールを約1カ月ぶりに解禁。初詣でプロ4年目で初の大吉を引き当てたことも明かし、16年の漢字1文字に「勝」を選んだ。

 とても年明けとは思えない陽気に誘われ、藤浪は柔らかな笑みを浮かべた。

 「大吉はあまり良くないかと…」

 年末年始は休みを利用して父晋さんの実家へ。岸和田市内の神社まで初詣に出向き、おみくじで大吉を引き当てたという。甲子園春夏連覇を達成した高校最終年の始まりは吉。プロ入り後も3年間、吉を続けていた。「大吉だと、それ以上、上がりようがない気がするので、吉とかが良かったんですが…」。冗談交じりに笑わせた後、一気に気持ちを切り替えた。

 「飛躍というか、上がっていける年になればいいかなと思います」

 母校・大阪桐蔭グラウンドで自主トレを公開。約1カ月ぶりにキャッチボールを解禁し、最長30メートルの距離で45球を投げた。そのうち17球が投球間。早速カーブやカットボールも披露した。「5、6割ぐらいの力。投げ方がぎこちなかったですね。これから感覚をしっかり合わせていけば、徐々にしっかり投げていけるかなと思います」。

 昨季終盤に右肩炎症を発症し、12月は完全ノースロー調整だった。久々の投球で周囲を安心させ16年の漢字1文字を力強く宣言した。

 「『勝』ですね。意味はそのまま優勝したいということ」

 昨季はシーズン終盤まで激しく首位を争いながら3位に沈んだ。悔しさは忘れていない。「何が欲しいかを強いてあげれば防御率とか勝率ですね。負けないのが大事なので」「沢村賞は栄誉な賞。もちろん取れるに越したことはない」。個人タイトルを期待する声には冷静に対応したが、あくまで大目標は11年ぶりのV奪回。信念にブレはない。

 「チームとして優勝することが一番。自分に勝ちがつかなくてもチームに勝ちがつくように。藤浪が投げる試合は全部勝つ、と言われるような投球をしたい。3年連続Aクラスで優勝を狙える位置にいたのに、そこで勝ちきれなかった。そういうところで勝てるようにしたい」

 おみくじはあくまで余興。「大吉」で幸先よく1年をスタートさせた後は自力でVロードを切り開く。【佐井陽介】