さあ、黄金ルーキーの腕試し!! 阪神ドラフト1位の高山俊外野手(22=明大)が24日、沖縄・宜野座キャンプに参加するため、読谷村のホテルに入り、1軍に合流した。安芸では掛布2軍監督らに絶賛された逸材が、金本知憲監督(47)の前でアピールに努める。今日25日の練習試合日本ハム戦(宜野座)に先発予定。外野のレギュラーを奪うべく「死に物狂いでやる」と腹をくくった。

 無数のフラッシュを浴びた高山は気持ちを引き締めた。読谷村のホテルに入ると、スーツの前ボタンをスッと留めた。これがウワサの黄金ルーキーだ。今日25日からの1軍キャンプ参戦を前に、身も心も整える。この日は、高知・安芸から大阪を経由して沖縄入り。8時間半の大移動の疲れも見せず、言い切った。

 「死に物狂いで一生懸命やるだけです。自分の持っているものを100%、アピールしていくことです」

 昨年10月に右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折し、回復を優先してキャンプは2軍の安芸スタートだった。だが、本格的な練習を始めると、非凡なセンスを見せつけた。頭は動かず、軸がまったくブレない打撃フォームは、大物感が漂う。キャンプ序盤。フリー打撃で59スイング中、20本の柵越えを披露すると、掛布2軍監督も「(本塁打を)20、30本くらい打てる潜在能力ある。ちょっと俺の想像も上回っていたけど」と驚くしかなかった。

 はるか遠い沖縄には、何度も高山を絶賛する声が聞こえてきた。直前クール中の話だ。宜野座で敵情視察していた他球団スコアラーが、練習そっちのけで場内のテレビにくぎ付けになっていた。映っているのは安芸の2軍戦。高山の打ちっぷりに目を奪われていた。「後ろ(フォロースルー)が大きいな。宜野座の練習を見るより、こっちの方がいいよ」。いまや、誰もが気になる存在なのだ。

 首脳陣はキャンプ当初から最終クールでの高山の昇格案を温めていた。22日の四国IL・高知戦で広角に打ち分けて3安打。前日23日には金本監督も「とにかく早く見たい」と興味津々だった。安芸を離れる前、掛布2軍監督から「もう俺の顔を見ることがないような成績を残してくれ」とエールを送られた。

 今後は左翼のレギュラー候補として、定位置争いに参戦する。「もちろん(レギュラーへの思いを)誰しも持っている」。今日25日の日本ハム戦で早速、腕試しする。遅れてきた大物ルーキーが、いよいよベールを脱ぐ。【酒井俊作】