阪神が育成契約の原口文仁捕手(23)の支配下登録復帰を検討していることが26日、分かった。球団関係者は「その話は出ています」と説明。順調にアピールを続ければ、開幕前に現在3桁の背番号124が2桁に戻ることになりそうだ。

 原口は大型捕手の期待を受け、09年ドラフト6位で帝京高から入団した。だが12年に椎間板ヘルニアを患い、同年オフに育成契約となった。その後も左手骨折や右肩脱臼などケガに泣かされ続けてきた。だが今春は2軍安芸キャンプのシート打撃でチーム1号本塁打を放つなど猛アピール。25日から初の1軍昇格を果たした。

 金本監督は就任間もない昨年10月からパンチ力を評価。視察した甲子園の秋季練習で打撃を見て「若手で一番振れる感じ。楽しみな選手」と話していた。

 1軍デビュー戦となった25日の日本ハム戦では7回からの途中マスクで3投手の完全リレーをアシスト。9回には初安打の左前打も放って存在感を示した。この日は金本監督が昨秋に続き、「肩のラインと腰のラインを平行に回せ」と手本を示しながらアドバイス。1軍監督が育成選手を熱血指導するという阪神では珍しい光景が展開された。

 原口は「去年秋から監督に言われていることを意識してやっています。でもまずは守備。守れないと使ってもらえない」とがむしゃらだ。高校全日本代表の正妻も務めた男が4年ぶりの支配下復帰を勝ち取り、一気のブレークを目指す。

 ◆原口文仁(はらぐち・ふみひと)1992年(平4)3月3日、埼玉県生まれ。帝京から09年ドラフト6位で阪神入団。13年から育成選手となり、昨季はウエスタン・リーグで自己最多の59試合に出場し4本塁打。182センチ、86キロ。右投げ右打ち。