楽天が、同期入団コンビの活躍で連敗を3で止めた。1回2死満塁から、08年ドラフト2位の中川大志内野手(26)が、プロ初となる2号満塁弾を放った。援護を受けた同6位の辛島航投手(25)は、7回3安打無失点で、4月5日以来となる2勝目を挙げた。残り23試合。まだ逆転でのクライマックスシリーズ(CS)出場は諦めていない。

 同期コンビが投打で首位をねじ伏せた。1回2死満塁。カウント2ボールになった時点で中川は「絶対に速球でストライクを取りにくると思った」。左腕山田の内角高め速球を迷わずフルスイングすると打球はバックスクリーンを越えた。2日にも和田の速球を右翼席に運んでおり「いいときの打球が打てている。自信になっている」。先制の満塁弾となった。

 この援護で先発の辛島は「だいぶ楽になった」。4-0の4回、2死一、二塁で松田を内角高めの速球で空振り三振に仕留め、この日最大のピンチを切り抜けた。「あの回あたりから思い通りに投げられました」。内外角へ丁寧に投げ分け変化球で相手打者のタイミングをずらして打ち取る。持ち味の投球でソフトバンク打線を抑えた。

 両者とも苦しみながら出した結果だった。中川は昨年5本塁打。今季は「最低でも2桁」と目標に掲げたが、開幕から1軍に定着できず6月8日の誕生日には途中出場で2三振。「最悪の誕生日だった」。翌日2軍に落ちた。それでも配球を細かく分析するなど弱点を克服し打席での迷いを消した。

 辛島も苦難に耐えた。4月、左肩痛により1軍登録抹消。7月末に復帰したが、勝ち星が遠かった。「みんな勝ちたいと思っているけど運もある。勝ち運を引き寄せられるように粘って投げ続ける」。我慢の投球が報われた。

 ドラフト同期2人によるホームでのお立ち台は初。辛島は「18歳から一緒。家族のような存在? それは言い過ぎだが、近いものはある」。中川も「本当にうれしい。忘れられない日になった」と絆を言葉にした。まだ3位ロッテは遠いが、CS進出は諦めていない。中川と辛島が残り試合での爆発を誓う。