今季限りで現役を引退する阪神福原が、直球一本でプロ生活に幕を下ろした。黄色に染まった甲子園のスタンドが涙でにじんだ。8回。背番号28は「福原コール」に包まれて登場。マウンドで待ち受けた金本監督から「思い切って投げろ!」と声をかけられた。巨人立岡に全3球直球勝負。142キロで左飛に仕留めた。「ああ終わりやなと寂しい気持ちがあった」。自然と熱いものが目からあふれ出た。

 試合後に行われた引退セレモニー。福原はマイクの前で声を震わせた。

 「甲子園の伝統の一戦で最後の1球を投げることができ、本当に幸せです。伝統のあるタイガースのユニホームを着れたことは僕の誇り」

 金本監督、コーチ、ナインがベンチ前で出迎え、握手した福留の目は真っ赤だった。安藤、能見は涙をこらえきれず、藤浪は人目もはばからず泣いていた。虎一筋18年。愛された男がユニホームに別れを告げた。