さすがに最後は先発だ。侍ジャパンの阪神藤浪が、キャンプ3度目の実戦登板となる19日日本ハム戦(宜野座)で「最初で最後」の先発マウンドに上がる。香田投手コーチが「なかなか向こう(日本代表)にいって長いイニングを投げられないかもしれない。球数を多めで投げてもらいたい。1度は先発してほしい」と明かした。22日から宮崎で始まる代表合宿を前に、最後のマウンドになる。

 侍ジャパンの小久保監督は藤浪の中継ぎ起用を明言している。藤浪はキャンプで8日紅白戦、13日DeNA戦と登板。阪神の首脳陣の配慮から、いずれも大会本番を想定した「第2先発」としての中継ぎ登板だった。

 ただ、WBCで中継ぎ登板が続けば3月31日の開幕までに先発機会を十分に経験できない可能性もある。香田コーチは「うまく2カード目(4月4日からのヤクルト3連戦)とかにいけたらいいけど…。どういう状態で帰ってくるかも分からない」と複雑な思いも口にした。