矢野流3箇条で1軍昇格を目指せ! 阪神2軍メンバーが1月31日、キャンプ地の高知・安芸市へ入った。矢野燿大2軍監督(49)はテーマに(1)超積極的(2)諦めない(3)誰かを喜ばせるの「3箇条」を明示。なかでも(3)を強調し「自分だけのため練習をしようと思ったらしんどい。苦しいときに誰かのためにと思ったら頑張れる部分はもっと出てくる」と熱を込めた。プロとしてファンに喜んでもらうことは大前提とし、「寒い中、キャンプに来てくれるファンの方に応援しようと思ってもらうことが大事」と説明。ブルペンを見やすくできるよう球団に自ら要望も出した。選手には「自分から声をかける、サインをする、写真を撮るとか、ちゃんと応えるように。その10~15分は後で取り返せる」と伝えた。

 底上げへ、(1)と(2)を踏まえた猛練習が行われる。練習量は「1軍よりも多くしていこうと思う」と明言。打撃練習では「第1クールで400、第2クールから100増やして、朝から振っていく」と具体的な数字を出す。ランニングの量も「1軍と一緒は絶対なし。何本でもいいから多く走るようにトレーナーには伝えている」と明かした。まだ冬の寒風を感じる高知で、沖縄よりも熱いキャンプを開幕させる。【古財稜明】