中日が屈辱的な大敗を喫した。

 20失点は04年5月3日のヤクルト戦(神宮)で20失点して以来、14年ぶり。森繁和監督(63)は「何も覚えてないよ。バスケット(ボール)でもやってたのか」。野球では珍しい「20点」にジョークを言うしかなかった。「誰でもそうだけど、先頭に四球を出すとそのあとに何かがあるもの」と厳しく指摘した。

 大野雄大投手(29)は今季初マウンドで4回5失点。全イニングで先頭打者を出塁させた。2~4回はすべて四球だった。「あれだけ四球を出すとリズムが悪くなる。負けるべくして負けた。責任を感じています」。不振で開幕を2軍で迎え、その悔しさをぶつけるマウンドだったが、フォームの乱れを修正できなかった。

 2番手の笠原祥太郎投手(23)も10日ぶりの登板で1死も取れず6失点。「力不足です」とうなだれた。笠原を緊急リリーフした前橋市出身の三ツ間卓也投手(25)も2イニング目に先頭から3連続四死球で計6失点。17安打を浴びた上に、この3投手で計11四死球も与えていては試合にならないのも当然だった。