じゃんじゃん出ろ！　矢野燿大監督（50）が球宴ジャック指令だ。「マイナビオールスターゲーム2019」（第1戦＝7月12日・東京ドーム、第2戦＝同13日・甲子園）のファン投票中間発表でルーキー近本光司外野手（24）らが出場圏内にあることが判明。矢野監督は「どんどんいったらいい」とナインの奮闘に猛ゲキ。5年ぶり甲子園開催となる夢の祭典を虎色に染める。

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矢野監督は虎ナインの得票にご満悦だった。ファン投票の中間発表に指揮官は「うれしいね。やっぱり」と笑顔。「どんどんいったらいいと思う。オールスター、楽しいしね。現役時代って、俺も今みたいに楽しむように野球やれるっていうのが、そんなに多くなかったから。オールスターは純粋に思い切り楽しめる場所やった」と、虎戦士の多数出場を希望した。

好調のチームを表すような結果だ。部門トップの支持を得た梅野、ジョンソンだけじゃない。西、ルーキー近本らも現時点で好位置に付ける。矢野阪神は開幕前の下馬評を覆して、5月上旬から快進撃。2位巨人を0・5ゲーム差で追いかけている。この日の巨人戦（甲子園）は雨天中止となったが、交流戦前の巨人、広島との5連戦でセ界トップも狙える状況にある。

16年前にも球宴が虎色に染まったことがあった。全11ポジション中、NPB史上最多の9人がファン投票で選ばれた03年だ。現役時代の矢野監督に、井川、桧山、今岡、藤本、金本、赤星とそうそうたるメンバーがファン投票で出場。その年のシーズンは星野監督のもと、リーグ制覇を成し遂げた。

忘れられない経験になる。矢野監督が球宴に初出場したのは、プロ9年目の99年だった。第2戦は甲子園でも開催された。「すごい思い出に残ってるし、もちろん何回も出てる人もいれば、近本みたいに初めてで出るチャンスがある選手もおるし。今年甲子園やっけ？　だからたくさん選んでもらって、自分も楽しんで、ファンにも楽しんでもらったらいい」。今季は5年ぶりに甲子園でも開催される。本拠地で多くの虎戦士が暴れ回れば、シーズン後半のはずみにもなる。【桝井聡】