疲労蓄積によるコンディション不良のため2軍調整中の阪神ピアース・ジョンソン投手(28)は最短での1軍昇格が可能な17日からの戦列復帰が見送られた。矢野監督が「まだちょっとすぐに(1軍に)上げてという感じにない。自分のなかで万全に近い状態で上げる方がいい」と説明した。

今季は開幕から不動のセットアッパーとして大車輪の活躍を見せ、28試合に登板して防御率0・64の好成績だった。7日に出場選手登録を抹消され、前日16日に降格後初めて鳴尾浜でブルペン投球。捕手を座らせて約30球を投げるなど感触を確かめたが、首脳陣は再合流に向けて慎重なスタンスだ。

この日、福原投手コーチは「PJ(ジョンソン)の感じもあるし、打者相手に投げる感覚もあると思う」と語り、2軍戦で調整登板する可能性も出てきた。離脱後は藤川ら救援陣が奮闘するが、チームは2勝5敗2分けと旗色が悪い。それでも、指揮官は「こっちもある程度、我慢が必要」と言い切る。リリーフ陣が総出で踏ん張り、完璧な状態での復帰を待つ。