今度こそ、地元で凱旋(がいせん)勝利だ。日本ハム杉浦稔大投手が、出身地の帯広で開催される29日西武戦に先発する。「今回は帯広の方に、いい投球を見せたい」と静かに闘志を燃やした。

1年前は悔しい思いをした。18年8月1日ロッテ戦でプロ入り後初めて、帯広の森のマウンドに立った。大歓声の中で先発も3回途中4失点でKO。「去年は打者ではなく、自分と戦っていた」。右肩痛から復帰2戦目での晴れ舞台だったが、コンディションも合わせることができず、悔いを残した。

今季は、違う、強くなった姿で快投を披露するつもりだ。十分な登板間隔を空けながらだが、春先から先発として投げ続けてきた。少しずつ積み重ねてきた自信と肩のスタミナは、本来のパフォーマンスを常時発揮できる状態に近づいている。前回登板から解禁となった中6日で今回も臨むが、体調面に「問題はないです」と力強く言い切った。

チームは釧路で連敗を喫し、3連敗は是が非でも避けたい必勝を期すゲームとなる。「とにかく試合を作ること。少しでも長く投げてチームが勝てるチャンスを作れたら。帯広の方が試合を見られるのは1年に1度。少しでも地元の方に満足していただけたら」。今年は自らの力投で、地元の野球ファンを喜ばせる。【木下大輔】