日大国際関係が、頂点の座に返り咲いた。優勝を争う静岡産大を6-2で下し、2季ぶり24度目のリーグ制覇を果たした。2位に滑り込んだ東海大海洋とともに、秋季東海地区選手権(19日開幕・草薙球場)への出場権を獲得した。

日大御園球場で行われる予定だった静岡理工大-聖隷クリストファー大戦は、雨天延期。16日10時から清水庵原球場で行われる。

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日大国際関係は、盤石の試合運びだった。4回に3点を先制。2点差に詰められた直後の9回には、2死走者なしからの4連打で2点を追加してダメ押し。好守も生まれ、静岡産大に付けいる隙を与えなかった。松崎裕幸監督は「選手たちの勝ちたいという思いが、強く出た試合になった」と話し、満面の笑みを浮かべた。

1年生右腕の冷静な投球が光った。先発の鈴木礼央は、初回にいきなり満塁のピンチを背負った。それでも「立ち上がりが悪いのは、いつものこと。焦りはなかったです」。直球を狙う相手打線に対しては、カットボールやツーシームで打たせて取る投球。3併殺を奪い、チームにリズムを与えた。雨脚の強まった7回に失点したが、崩れることなく自己最長の7イニングを投げきった。

1週間前の東海大海洋戦でリーグ戦初先発。1回2/3を3失点で降板したが、そこで得た課題を修正して大一番に臨んだ。「クイックに問題があったので、セットでのグローブの位置を変えた。腰から胸にしたことで、スムーズにリリースができるようになりました」。この日は、4年生への感謝の思いも球に乗せた。「やりやすい環境をつくってくれる。今日もプレッシャーなく投げられたのは、そのおかげです」と話した。

リーグ戦を終え、次は神宮への道を懸けた戦いへ向かう。元々はリリーフ起用が多かった鈴木は「どこで投げても問題ない。与えられたところで、内容よりも結果にこだわっていきたいです」と力を込めた。【河合萌彦】