ロッテ松田進内野手(25)のブレークに期待がかかる。今季は出場3試合にとどまったが、先発起用された5月12日のソフトバンク戦では第1打席で中前へプロ初安打を放つなど、適応力を見せた。

11月23日からは約1カ月、台湾ウインターリーグに参加した。主にクリーンナップを任され、終盤は4番を務めるなど、打率3割4分、2本塁打を記録。覚醒の予感を漂わせた。

「見事にはまりました」と言うのは、秋季キャンプで取り入れた「ヒッチ」。バットのグリップを上下させる予備動作だ。シーズン中から左脇が開く癖を指摘されており、一度バットのグリップを下げることにより、両脇が締まる感覚が残った。同フォームを取り入れた初日の練習では「井口監督から『バットの上をボールが滑る感覚がないか?』と言われていた。右方向の打球がスライスすることが多かったが、今日はまっすぐ飛んだ」と手応えをつかんでいた。

ロッテの内野陣は、鈴木が国内FA権を行使し楽天に移籍したが、中村奨や藤岡、井上、レアードとレギュラーがそろう。3年目を迎える安田も定位置取りをもくろむ。自慢の打撃で割って入りたいところだ。【ロッテ担当=久永壮真】