7日にがんの手術を受けていたことを明かした広島OB山本浩二氏(73=野球評論家)が8日、宮崎・日南キャンプを視察に訪れた。

前日の巨人キャンプ視察に続き、1年ぶりの古巣訪問となった。「わが家に戻ったみたいです。日南の町からすべてそうで、落ち着くというか、ホッとする気分です」。バックネット裏だけでなく、ケージ裏からもランチ特打やフリー打撃を見つめた。

今季から指揮を執る佐々岡監督は、山本氏にとって頼もしい存在だった。「現役時代にエースとして大事な試合でやってきたことは必ず生きてくる。試合終盤になっての采配は見もの。楽しみですね」と愛弟子の手腕に太鼓判を押した。指揮官就任後初めてグラウンドで対面した佐々岡監督は「早く復帰して欲しいと思っていた。元気になって一安心。うれしかったですね」と喜んだ。