元ヤクルト監督の若松勉氏(72)が11日、野村克也さんへの思いを明かした。臨時コーチを務めている1軍キャンプのANA BALLPARK浦添で取材に応じた。今年1月に都内で行われたヤクルトOB会に野村氏がサプライズで登場したのが対面した最後となった。「びっくりしました。まだ元気だったのに」と話した。

昨年は、球団設立50周年を記念して初めて行われたOB戦「スワローズ ドリームゲーム」に出場し、古田敦也ヘッドコーチとともに「GOLDEN 90's」を率いた。さらに4回には代打で名前が告げられ、真中、古田、川崎に支えられて打席へ入り、スイングも披露していた。若松氏は「お皿に盛ったら、全部平らげていた。食事を残したところを見たことがない。だから、古田や真中が(野村氏の打席で)支えるのは大変だったと思う」と振り返った。

現役引退後は、野村監督の元で打撃コーチや2軍監督を務めた。野村氏から99年に監督を引き継いでおり「次に誰が監督をやるのかな? と言っていた。冗談の多い監督だった」と明かした。