走攻守で躍動した。5年目を迎える楽天村林一輝内野手(22)が「2番遊撃」で先発出場。3打数2安打1盗塁で打線を引っ張り、守備でも2回、吉田成の打球を横っ跳びで遊ゴロに仕留め、勝利に貢献した。

狙い澄ました一打だった。5回1死一塁。ヤクルト高梨のスライダーに食らいつき、一、二塁間を抜く右前打で好機を広げた。「エンドランのサインが出ていたので、右方向に強いゴロを打とうと」。初回の第1打席は、中堅に抜けそうな打球を遊撃・吉田成に好捕されたが、快足を飛ばし内野安打に。二盗も決め、内田の適時二塁打で先制ホームを踏んだ。

昨オフは2年連続で師匠と尊敬するソフトバンク今宮と約1カ月間の自主トレを行った。「走攻守の全てが今につながっている。打撃では、打ちにいきながら前に突っ込まないように意識している。実戦で少しずつできている」と手応えを口にする。昨季は終盤の守備固めで起用されるなど、自己最多の49試合に出場。今季は1軍定着を狙うため、「全力でレベルアップに努める」と飛躍のシーズンにする。【佐藤究】