正捕手どりを狙う2年目の楽天太田光捕手(23)が「虎の巻」から名捕手道を学んでいる。

新型コロナウイルス感染防止のため外出制限が敷かれており、試合、練習以外の時間はほとんどを寮で過ごす。空き時間の活用法は読書だ。「野球の本がたくさん置いてあるので」と、広陵高時代から読み込んでいた野村克也氏、古田敦也氏の著作を再び手に取り、頭のトレーニングに励む。

シーズン中は目まぐるしく時が過ぎる。読書は大事、と分かっていても、やるべきことに忙殺され、なかなか時間はとれない。「常に相手の映像を見て分析をしないといけない。本を読んでいる場合じゃなくなってしまいますが、今はその時間がないので」と雑誌にも手を伸ばしている。

休養日明けの29日は、仙台市内の楽天生命パーク室内練習場での全体練習に参加。野手組とは1時間開始の早い投手組のウオーミングアップから牧田のブルペン捕手を務め、野手組の全体メニュー、特打など約4時間以上、みっちりと体のトレーニングに励んだ。

31日からの西武との2軍練習試合3連戦(森林どり泉)にも出場を予定する。三木監督は「2年目でいろんな経験もしてきたけど、あの子は試合に出て感じていくことがすごく重要」と成長への道筋を見据える。1年目の昨季は55試合に出場。空白期間を有効活用し、飛躍の年にする。

【桑原幹久】