オリックス増井浩俊投手(35)が、心身両面でおうち時間を有効活用していることを明かした。28日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オリックスナインは大阪市此花区の球団施設で自主練習を実施。増井は、状況次第で球団施設を使えなくなった場合を考慮し「トレーニング用チューブやエアロバイクなどを購入して、家でも時間があれば体を動かせるようにしました」と、自宅でもトレーニングを行えるように機材をそろえた。

一方で気持ちをリフレッシュさせるツールも充実。「この自主練習期間に『鬼滅の刃』『ONE PIECE』『キングダム』をすべて読み返しました」と漫画マニアの一面を明かした。

抑えだった昨年は1勝4敗18セーブと成績不振で2軍落ちも経験したが、今春のオープン戦は5試合に登板し、うち3試合で7回に起用された。3月15日阪神戦(京セラドーム大阪)の最終登板は7回1イニングを投げ、3失点で負け投手になったが、そこまでは4試合連続で無失点を続けていた。勝ち継投の中継ぎとして、完全復活を期待されている。「昨年は自分の中で、一番よくないシーズンでした。ファームに落ちていた時間もあったので、今年はシーズンを通して1軍の戦力でありたいですね」と増井本人も復活のシーズンにする思いだ。

開幕は早くても6月になったが「プロ野球も普段の生活もいつか戻るときが来ると思いますので、プロ野球が開幕できた際にはファンのみなさんに楽しんでもらいたいと思います」と、シーズンを待ちわびるファンに呼びかけた。【堀まどか】