ソフトバンク柳田悠岐外野手の好調バットがさらにギアを上げた。2戦連続の猛打賞で打率を3割9分1厘に引き上げ、首位打者を独走だ。

3回まで無安打無得点に抑えられていたオリックス田嶋から快音を響かせたのは4回の2打席目。116キロのナックルカーブを中前に運ぶチーム初安打。2点リードの6回には先頭打者で中堅越えの三塁打。続く7回には前夜(11日)、右手1本でアーチを放った斎藤から痛烈な右前打を放った。この時点で打率3割9分4厘としたが、8回の4打席目に投ゴロに倒れた。さらなるアベレージ引き上げにはならなかったものの、46試合目での打率3割9分超えは、柳田自身初めて踏み入れる領域だ。

「和田さんがすごいピッチングで抑えていたので、何とか点を取って勝ちたかった。得点につながるヒットが打ててよかった」。自らの数字には無頓着だが、夢の「打率4割」に期待は膨らむばかりだ。