広島は4日、藤井皓哉投手(24)、平岡敬人投手(25)、戸田隆矢投手(27)の3選手と来季の契約を結ばないことを発表した。今年7月に「左肘内側側副靱帯(じんたい)再建術」の手術を受けた戸田とは来季、育成選手として契約を結ぶ方針という。

藤井皓は14年ドラフト4位で入団。3年目の17年9月30日DeNA戦でプロデビューを果たすと、翌18年6月6日日本ハム戦でプロ初勝利を挙げた。19年に4試合登板も、今季は1軍登板はなく、2軍で27試合2勝2敗2セーブ、防御率4・61。「覚悟を持って臨んだ1年。その中で力を出せなかったのは自分の実力不足だと思います。9、10月は自分の思った球を投げられていたので、まだ投げたい気持ちはある」。現役続行を希望し、トライアウト受験を予定する。

平岡は17年ドラフト6位で入団。最速152キロの直球を売りとしたが、プロ入り後はフォームを試行錯誤したが、最後まで自分のフォームを見つけられなかった。プロ3年で1軍登板なし。今季は2軍で16試合登板で1勝1敗、防御率9・35。「この1年、自分の中で結果が出なかったら、というのは頭に入っていたので…。まだ言われたばかり心の整理がついていない」と、今後については未定という。

11年ドラフト3位で入団の戸田はプロ入り1年目の12年から1軍登板を果たすと、14年から2年は30試合以上に登板した。その後は慢性的な左肘痛もあり登板数が減り、昨季はプロ入り初の1軍登板なし。今年7月に手術を決断した。「野球を続けたい気持ちが強かったので、シーズン中でも手術をさせてもらった。カープには恩しかないですから、今後どうなるか分からないですけど、頑張っていきたい気持ちです」。リハビリを続けながら、正式な育成契約を待つ。