昨夏、今夏南北海道大会で準優勝した札幌国際情報の右腕エース原田航介(3年)が3日、日体大体育学部スポーツ推薦入試に合格した。今秋、首都大学リーグを制した強豪に決まり「新たなスタート。力をつけ4年後、プロに指名されるような選手になりたい」と意気込んだ。

これでもかというほど悔しさを味わってきた。昨夏の南大会決勝は2年生エースとして延長14回に及ぶ北照との死闘を1人で投げ抜くも敗戦。雪辱を期した今夏はコロナ禍で聖地への扉が閉ざされた中、2年連続で南大会決勝に進出も、今度は「1週間500球」の球数制限を超え、5回途中で交代。最後まで投げられず、札幌第一に敗れた。「全力を出し切ったし後悔はない。この経験を、大学で日本一になるための糧にできたら」と前を向いた。

日体大は元日本ハム投手の有倉雅史監督(53)の母校。18年ドラフトで松本航が西武1位、東妻勇輔がロッテ2位、19年は吉田大喜がヤクルト2位、今秋は森博人が中日2位と、直近3年で4投手が上位指名を受けている。原田は現在最速140キロ。有倉監督は「スピードが彼の課題。日体大は150キロを出せる投手を何人も出している。彼の成長にふさわしい環境」と太鼓判を押した。

日高リトルシニアからの盟友、秋田真三塁手(3年)は東北学院大に合格。原田は「将来、神宮で対戦できたら」。互いに刺激し合いながら、力をつけていく。【永野高輔】

◆原田航介(はらだ・こうすけ)2002年(平14)5月30日、様似町生まれ。様似小1年から様似スポーツ少年団で野球を始め、様似中時代は日高リトルシニアでプレー。札幌国際情報では1年春に背番号11でベンチ入りし、秋から背番号1。昨夏、今夏と2年連続で南北海道大会決勝進出。最速140キロ。遠投110メートル。好きな選手は楽天岸。家族は両親と姉。180センチ、72キロ。右投げ左打ち。血液型A。