阪神及川雅貴投手は楽天涌井流のキャッチボールで1軍初勝利を目指す。

年末年始に母校の横浜高を訪れ、15学年上にあたる涌井と初対面。普段からキャッチボールでフォームを微調整しながら投げていた及川は、その練習法の良しあしを先輩に相談。「涌井さんは(フォームを)1球1球変えてやってみて、しっくりきたと思ったら続ける。それで10球投げていいボールが投げられたらいい投げ方だから、また試すという感じでやっていると教わりました」。これをきっかけに同じ練習を始めた。

涌井は昨季11勝4敗で、史上初めて3球団で最多勝に輝いた。球界を代表する先輩との時間は「優しくて、話しやすかったので、自分からもいろいろ聞けました」と満足そうだった。「2年目なので初勝利だけじゃなくて2勝でも、3勝でも白星をつけていけるようにやっていきたいです」。先輩に追いつき追い越せと、鳴尾浜でトレーニングを継続中だ。