広島4年目の中村奨成捕手(21)がプロ初打点を記録した。「8番捕手」で1軍初の先発マスク。1-1の6回無死満塁のビッグチャンスで、カウント2-2から高橋の5球目、真ん中変化球をたたき、ワンバウンドで三塁手岡本和の頭上を抜いて左前へ運んだ。2人の走者をかえした。

坂倉の先発マスクが想定されたが、新型コロナウイルス感染を懸念した球団独自の措置でベンチ外となり、急きょ先発に抜てきされた。5回は先頭で左前打を放っており、プロ初のマルチ安打も記録している。

中村奨の一打を皮切りに、打線が爆発した。1死二、三塁からは田中広が右翼フェンス直撃の二塁打で2点を追加。羽月の遊撃への内野安打、長野の四球で再び満塁とすると、鈴木誠が右前に痛烈にはじき返し、1点を追加。最後はクロンが左翼席上段への4号グランドスラムを放ち、打者一巡の猛攻で6回に9得点をたたき出した。

 

▽中村奨「何とか1点でも取れるように、内野ゴロでも良いという気持ちでいきました。九里さんが粘り強く投げているので援護点になってよかったです」

 

▽田中広「良い追加点になってよかったです」

 

▽鈴木誠「良い流れでランナーを返すことができてよかったです」

 

▽クロン「しっかりと良いボールの捉え方ができました。得点圏にランナーがいるときにやっと返すことができてよかった」