“ライアン”が“マダックス超え”のストライク率で好投した。ヤクルト小川が、7回3失点で13日の昇格後3連勝となる5勝目。7回にモヤに3ランを浴び、連続無失点は23イニングで止まったが、自己記録の18イニングを更新した。「(意識は)全然なかったです。しっかり集中してやっていた結果なので」と冷静に受け止めた。

驚異のストライク率が快投を物語った。99球を投げ、ストライクが69球で約69・7%を記録。昨年、大リーグの1位はマリナーズ・ゴンザレスの69・2%で、「精密機械」と称された大投手のマダックスは通算で66・8%。15日の中日戦では99球で完封し、米国で100球未満の完封を意味する言葉である「マダックス」を達成したが、この日は抜群の制球力を示した。

高すぎる数字が、ピンチでより効果を発揮した。3回1死満塁、宗への初球はボールになるスライダーで空振り。ストライク先行で優位に立つと、二ゴロ併殺。4回2死一、二塁では紅林を外角ギリギリのカットボールで1球で封じた。高津監督が「細かい制球ができるようになってきたので勝負できる」と評したように、要所ではボールの出し入れが抜群だった。【久保賢吾】

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