西武平良海馬投手(21)が、シーズンでもゼロ、五輪でもゼロに抑える。

ここまで侍ジャパン選出経験はなかったが、今季開幕33試合連続無失点の日本記録を更新する活躍が認められ、東京オリンピック(五輪)内定選手に選ばれた。最速160キロを誇り、今シーズンは多彩な変化球を駆使。無双状態の右腕は「実感は正直あまりない」と冷静に受け止めた。東京五輪では中継ぎとして期待されており「そりゃもう、無失点ですね。無失点でやりたいです」と、ゼロを刻む。

沖縄・石垣島出身。金メダルを獲得すれば、県勢初の快挙となるだけに「やるなら金メダルだと思うので、自分に仕事が回ってきたら100%できるように準備したい」。

自然に囲まれながら、プロ野球選手としての才能を育み、プロ4年目で日本を代表する活躍を見せる平良。1年延期されたことで舞い込んだ大舞台で、果たしたいことがある。「野球を知らない人も見ることがあると思う。野球の楽しさをしっかり見せられるようにプレーしたい。やっぱり野球から離れてほしくないので、自分が活躍して『こういう選手になりたい』と思ってくれて野球をする人が増えたり、継続できたらいい」と、沖縄の野球少年に勇姿を届ける。