夏が終わっても楽天はアツいぞ! 楽天島内宏明外野手(31)が、先制の2点適時二塁打を含む2安打2打点の活躍で、チームを2連勝に導いた。積み上げた77打点はパ・リーグ1位を独走中。この日3打点の茂木栄五郎内野手(27)にも助言を送るなど、主砲浅村が不調の中で、しっかりとチームを支えていく。

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リーグ打点トップを走る島内の真骨頂だ。0-0の3回2死一、三塁。西武先発渡辺の7球目、真ん中に入った143キロを逃さずに捉えた。左翼線へ運ぶ先制の2点適時二塁打。「打ったのはカットボール。今年はもう打てないと思っていたのでほっとしています。もう夏の終わりを感じますね(真顔で)」と、おなじみの球団広報を通じたコメント『島内語録』を配信した。「いきなり涼しくなったので、もうちょっと暑い方がいいなと。暑い方がピッチャーもバテてくれるんで、自分のパフォーマンスも少しは上がるかなと思っちゃいます」と試合後に真意? を説明した。一方で打点の多さについては「前にランナーが多く出てくれるので。そのおかげだと思います」と謙虚に感謝した。

得点圏など力が入りそうな場面では“リラックス”を心掛ける。茂木にも『打った後に力を入れるくらいのイメージ』とアドバイス。「僕は力みやすいタイプなので、それくらいがちょうどいいかなと。どうしても悪い時って、分かっていても力んじゃうので。力を抜くことが出来れば、ある程度、打球も飛んでくれると思うので、そこはいつも心掛けるようにしてます」と明かした。

ここまでは主に「3番浅村、4番島内」、または「3番島内、4番浅村」で戦ってきた。「アサ(浅村)はいてくれるだけで存在感であったり、球場の雰囲気を変えてくれる力を持ってますし、正直、出てほしいという気持ちは僕の中にもある」。主砲不在で、より大きな期待もかかるが「そうですね……。その分、山崎(剛)が頑張ってくれてるなと思いますね、はい」。質問も“リラックス”して打ち返しながら、チームのための打点を積み上げていく。【鈴木正章】

▽楽天石井GM兼監督(浅村ベンチスタートでの2連勝に)「4割近く出塁している打者が入ってないことはチーム的にはダウンかもしれないけど、そこをみんな沈むんじゃなくて、逆に積極的に、さあ、いこうと思えているのがいい」

▽楽天西口(2回無失点で3勝目)「たくさん点を取ってくれたので、流れを切らないようにと投げました。相手に向かっていけたのが良かったと思います」