阪神佐藤輝明内野手(22)が10日、プロで初めて1軍の出場選手登録を抹消され、鳴尾浜での2軍練習後、「落ちてしまった悔しさはもちろんありますけど、これをまた成長するチャンスだと思って、しっかり取り組みたいと思います」と前向きな心境を明かした。

ランメニューとシートノック、シート打撃を消化し、フリー打撃で振り込んだ。自己ワーストの35打席連続ノーヒットで1軍から降格となり、「結果が出ていないということが全てなので、1軍で結果を出すことができるように、ここでしっかり練習していきたいと思います」と自身の状態を冷静に捉えた。

平田勝男2軍監督(62)は「(試合に)出て、調子を上げていくということで、打席に立った方がいいということ。昨日も(井上)ヘッドとも話してるんでね。1回フラットにしてやっていこうということ」と説明。続けて「1年目にファームに落ちてしっかりやって、また上に上がってチームに貢献できたっていうチャンスにしようと。ネガティブに捉えるんじゃなくて、ポジティブに」とサポートしていく方針を明かした。

最短で再登録は10日後の20日から可能で、巨人戦(甲子園)の予備日となっている。今後は11日からのウエスタン・リーグ広島2連戦(甲子園)に出場する見込み。そこから16日の同ソフトバンク戦までの5試合は甲子園で開催され、慣れ親しんだ本拠地で状態を上げていく。佐藤輝は「ストライクをしっかり打ち返して、ボールを見極める、そういう基本的なところを積み重ねて、もっとレベルアップできるようにやっていきます」と原点に立ち返って状態アップすることを誓った。【中野椋】