阪神が執念の2試合連続ドローだ。1点を追う9回無死二塁からジェリー・サンズ外野手(33)が中堅フェンスに直撃の適時二塁打で同点。その裏には守護神ロベルト・スアレス投手(30)が1死満塁のピンチを背負ったが、本塁は踏ませなかった。

矢野燿大監督(52)の一問一答は以下の通り。

-すごい試合になったが引き分けはどう受け止めているか

いや、もちろん勝ちたかったけどね。でもみんなの必死の姿というのは最後までやり切ってくれた。それが引き分けにつながったというのは、うん、勝ちたかったけどよくやってくれた。

-9回中野がスーパープレー

いやぁまあね、アレ、バウンド合わすのもなかなか難しいと思うしね。(坂本)誠志郎も粘って捕ったんで、本当にこう、みんなで必死に捕りにいったアウトっていうね。もちろん個人個人が素晴らしいんだけど、そういうプレーだったんじゃないの。

-中継ぎも含め全員でつないだ

そうやね。及川もすごいよかったし、それぞれね、アルカンタラも久しぶりの登板やったけど、よく投げてくれた。島田とかもね、あそこのバントも、球も速いから簡単なところじゃないけどしっかり決めてくれた。誠志郎のフォアボールもね、よく気合入ってたし。まあまあ言い出したらいろんなことあるけど。全員でできたかなと思います。

-同点の場面も植田が走って、当たりが出ていなかったサンズがかえした

うん、まあまあ(植田)海に関しては信頼はもう別に揺るぎないものがあるからさ。ある意味、あれは海レベルであれば当たり前に走ってくれるだろうなと思っているんでびっくりは何もしない。

-サンズが1本出たのは今後にも大きい

状態上げてもらわないとね、どうしても、複数得点というかね、そういうふうになっていかないのでね。輝もジェリー(サンズ)もまあまあ悠輔も含めてだけど、そこらへんが状態を上げていってもらいたいというのはずっとあるんでね。

-練習前にミーティング

何かね。自分の中で残り1カ月くらい。26試合のなかで、もう1回、オレも何が出来るのかなって自分の中で考えて。でも特別なことって思い浮かばないし、申し訳ないけどみんなを今すぐ調子を上げてやれる力って残念だけどないんだよ。でも今まで監督させてもらってから大事にしていた部分。それはスローガンはそういう全員、オレがやるっていうそりゃ選手も裏方さんもね。主人公っていうか、主役になるようなチームになれたらいいなと。苦しいけど、今まさに苦しい試合だけど、毎日苦しいけど、そのなかで楽しむ努力をするのが、イッツ・ショー・タイムで、まあ挑戦するって。今までオレらはトップに立っていたから、なんかそれを守らなあかんって、オレ自身も思っているし、でもオレらはチャレンジしてこそのチームだって、そういうことも含めてもう1度、みんな思い出してもらいたいなって。どうしても目の前の調子や勝ち負けに、どうしてもそっちに偏ってしまうのでね。今やれることを。俺たちの野球とよく言うけど。そういうことがつながったものが俺たちの野球だから。今やれることを全員で。俺がきょう話すことも1%かもしれないけど、それぞれが1%上げられたら、すごいパーセンテージに変わる可能性があるから。だから、俺もきょうみんなの前でこうやって話をさせてもらって、1%変えられたらと思って話をさせてもらってるというようなことを。

-大事な3連戦前に

これも結局、これやからこうなったとは別に思っていない。俺が監督という立場でできることもそうやし、これからも俺は大事だと思っているからずっとそうやって伝えていきているんだけど、どうしてもとらわれちゃうから。それはきょうみんな頑張ってくれたというのも、そうやって言ってくれると何か俺も1%できたのかなと思えるけど、それは俺にはわからない。そういう努力をしていくことしかできない。これからもそうやってやっていきます。