セ・パ両リーグは14日、今季のベストナインを発表し、6年ぶりのリーグ優勝と20年ぶりの日本一を達成したヤクルトからは4選手が選出された。山田哲人内野手(29)が6度目、中村悠平捕手(31)は2度目の受賞。村上宗隆内野手(21)は昨年の一塁手に続く連続受賞で、三塁手では初。塩見泰隆外野手(28)は自身初の個人タイトルとなった。

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塩見は入団4年目で欠かせない存在となった。今季は打率2割7分8厘、14本塁打、59打点。「1番中堅」で確固たる地位を築いた。初のタイトル獲得に「自分にとっては、少しでき過ぎかなと思っております。良い1年となりました。トータルで考えると個々の成績も含めて、うまくいかないことはたくさんあった中で、この賞を受賞でき、うれしい」と喜んだ。

継続した結果を残す。課題は調子の波が激しいこと。1カ月単位で好調と不調が交互にやってくる。今季もその波を抑えることはできなかった。「どうやって改善するか、なんでそうなったのかをもう1度見つめ直す期間がオフ。メンタルの先生とも相談しながらいろいろやっていきたい」と前を向く。常勝軍の不動の切り込み隊長になるため、努力は怠らない。前回リーグ優勝した翌年は5位に低迷。二の舞いにならぬよう、引き締まった雰囲気でオフを迎えている。

村上も昨年の一塁手部門から、2年連続のベストナイン。今季2冠の巨人岡本和に187票もの大差をつけた。「素直にうれしく思ってます。チームも日本一にもなることができ、最高のシーズンになりました」とコメントした。連覇で歓喜をもう1度味わう。絶対的な4番と、勝負強い1番の活躍が日本一連覇へのカギ。クライマックスシリーズの表彰では、盛大な“ずっこけ”でファンを沸かせた2人。来季も安定した活躍で、神宮を沸かせる。【湯本勝大】

▽ヤクルト山田(2年ぶり6度目のベストナインに) 今年も1年間応援ありがとうございました。来年もプロ野球界が盛り上がる熱い試合をたくさんしたいと思います。引き続きご声援よろしくお願いいたします。

▽ヤクルト中村(2度目のベストナインに) 試合に出て、チームも優勝、そして日本一になることができた中での受賞なので、とてもうれしく思います。また、ベストナインを受賞できるようにこれからも頑張りたいと思います。