来季は“2冠”奪います! ソフトバンク栗原陵矢捕手(25)が15日、ペイペイドーム内で契約更改に臨み、3600万円アップの年俸8000万円で更改した。大台1億には届かなかったが「8000万円分の食べ物を食べます。一晩で使おうかな。(出身が)福井なのでカニじゃないですかね」と笑顔を見せた。

今季は初の全試合出場で打率2割7分5厘、21本塁打、77打点といずれもキャリアハイ。勢いそのままで球界の怪物たちに挑戦状をたたきつけた。「ベストナイン欲しいです。ゴールデングラブ賞も欲しいです」。ライバル心を抱くのは、チームの先輩柳田とオリックス吉田正。今季柳田はダブル受賞、吉田正はベストナインを獲得した。「(超えて)いかないといけない」。東京五輪でともに金メダルを獲得した先輩たちに宣戦布告。会見では両タイトルの投票権を持つ報道陣に対し「お願いしますよ!」とアピール。捕手登録から外野手登録に変更される来季は、左翼スタメンは内定で「打率3割2分、25本」を目標に掲げる。初タイトルへ、本気だ。

今オフも中村晃の自主トレに参加する予定。師匠からは独り立ちを命じられたが「まだまだ1人でやれる選手じゃない。もっともっと技術を学びたい」と、しつこく頭を下げた。飽くなき探求心を胸に「バットを振ることだけに集中」と、目をギラつかせた。「すべてにおいてキャリアハイの数字を出したい。勝ちたい、ただそれだけです」。若武者が、リーグ5奪回の使者になる。【只松憲】