ソフトバンクの160キロ右腕、杉山一樹投手(24)が17日、契約交渉で思わぬ変化球? を投げ込んだ。ペイペイドーム内で契約交渉に臨み、300万円アップの年俸1400万円でサインしたが、交渉の席で球団側へ要求したのは「鶏肉提供」だった。

「ドーム内の飲食で鶏肉のササミを出してほしい」。試合前の選手食堂で提供されるメニューへの追加要求かと思いきや、球場内で売られる弁当メニューへのリクエストだった。「健康的な食品だし、(お客さんも)食べたいと思うので」。自身はグラブに「男は鶏胸肉(とりむねにく)」と刺しゅうするほど。鶏肉を中心に摂取して13キロ増量のビルドアップに成功した。

今季は開幕1軍入りを果たしプロ初勝利を含め2勝。来季は先発ローテ入りを目指しているが、あくまで速球を中心としたパワーピッチで押しまくるつもり。「緩急より、カットやフォークなど速い変化球で勝負したい」。4年目のジャンプアップへ向け不敵な笑みを見せた。