夢にときめけ! 明日にきらめけ! 楽天ドラフト7位吉川雄大投手(25=JFE西日本)の涙が、楽天ファンをざわつかせた。

ことの発端は19日の夕方。寮の自室で映画「ROOKIES」を見ながら涙を流していると、ドラフト2位安田悠馬捕手(21=愛知大)に見つかり、インスタグラムで拡散された。

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「最後、先生にあいさつするところでちょうど彼が入ってきまして…」。感動のクライマックスで、まさかの“ゴジラ”襲来に困惑。爆笑する安田の前で目元を拭う姿が、ファンから大きな反響があった。

不良高校生たちが、甲子園を目指して奮起するストーリー。吉川は身長167センチと小柄ながら、広陵、東海大を経て、社会人3年目で苦労してプロにたどり着いたオールドルーキー。今は1軍定着へ向けて練習を重ねる。「夢や目標に向かってがむしゃらにやるところとか。本当に好きなことに対して努力できるというのは幸せなことだなと思った」と自身に重ねた。

新人合同自主トレ第4クール初日となったこの日は、1軍キャンプスタート発表後初練習。キャッチボールやノックで調整し、気持ちを新たに、準備を続けていく。

空いた時間は動画配信サービスでドラマや映画を見ることが趣味。視聴した映画は1カ月で30本に上る。作品に感情移入するタイプで、印象に残るほど号泣したのは「男たちの大和」。最近のお気に入りドラマは反町隆史主演の「GTO」だ。「教師ものいいなと思って。それでルーキーズも見た」と笑顔を見せた。1軍キャンプのチャンスを生かし、ルーキーイヤーからファンの心を動かす投球を目指す。【湯本勝大】

◆ROOKIES(ルーキーズ) 98年から03年まで週刊少年ジャンプで連載された漫画。作者は森田まさのり。08年、佐藤隆太主演でドラマ化。完結編となる映画が09年に公開された。熱血教師・川藤幸一が二子玉川学園に赴任。不良のたまり場となっていた野球部の顧問となり「夢にときめけ! 明日にきらめけ!」を合言葉に甲子園を目指す物語。