ソフトバンクの今季スローガン「もっと!もっと!もっと!」にちなんだ日刊スポーツの企画「もっと!もっと!もっと!しゃべりタカ」に、新加入の育成右腕、藤井皓哉投手(25)が登場。

【インタビュー】ソフトバンク藤井皓哉「自分の球最後まで」広島戦力外、独立リーグ経て育成入団

インタビューで1つだけ、意外過ぎる回答があった。藤井は四国IL・高知時代の21年5月9日に、ソフトバンク3軍戦で無安打無得点を10奪三振で飾っている。「覚えてますか?」という問いに「覚えてますよ。悪い方で」と言われた。

即座に「え? なぜですか?」と聞いた。藤井は「試合前のブルペンで、初めてストライクが1球も入らずに試合に入ったという気持ち悪い思い出がある。本当に1球もストライクが入らなかった」と明かした。

ではなぜノーノーができたのか。「『もういいや』という割り切り。ブルペンで全然だめだったから、とにかく腕を振って強い球でいったろうと」。その気迫が、快投を生んだ。絶不調だからこそ、配球で抑えるすべも学んだ。20日の紅白戦では、三森、佐藤直、栗原の主力級を3者連続空振り三振に抑えた。秘めた能力は、並大抵のものではない。【ソフトバンク担当=只松憲】